「大人になったら自分の機嫌は自分で取るべき」とよく言われたりしますよね。
この言葉を聞いて「耳が痛い」って思うことがよくあります。
上機嫌でいた方が物事がうまく進むと言うのもなんとなく分かるけれど、 現実で完璧には難しいものだと思います。
この記事を書いている私も全然完璧にはできません。ですので心掛けることで少しずつ良い変化が現れるようにしていきたいと思っています。
本記事ではHSPである私が自分の機嫌を自分でとる方法と、自分で機嫌を取った方がいい理由をお伝えします。
自分の機嫌を取ることができず不機嫌になってしまう私の原因
私は本当に些細なことで不機嫌になったり落ち込んだりします。
例えば、人に嫌なことを言われたらずっと引きずってしまいます。あとから思いだしてイラっとしたり疲れてしまうこともあります。
また最近、私は自分がHSPだと気づきました。
HSPとは、「(Highly Sensitive Person)ハイリー・センシティブ・パーソン」の略で人一倍繊細な人のことです。5人に1人が当てはまります。周りの人の感情に共感しやすく、疲れやすい、また人一倍音や光などの刺激を受けやすい性質を持っています。
そのため、人一倍周りの人の感情や考えに強く影響を受けてしまいます。
特に人間関係には悩みが尽きません。
「かわいいね」「すごいですね」という褒め言葉も、たまたま出来ただけと自己評価を低くして「ぜんぜんだよ」「誰にでもできるよ」といった返事を良くしていました。もっと言うと、相手はとお世辞で思ってもないことを言っているとさえ思っていました。ちょっとひねくれています。
自分の機嫌を取る方法
辛いこと嫌なことがあった時でも、自分の機嫌が自分でとれると上機嫌でいれる時間が増えます。
特にHSPの私は、落ち込むことが多いため意識して自分の機嫌を良く保つように心がけています。自分の性質を理解して、フォローできれば解決に向かいます。
その方法を6つご紹介します。
自分の価値観を信じる
私は小さいころから「それが普通でしょ」「普通じゃない」と言われながら過ごしてきました。
でも今は価値観も多様化し、ここ10年でスマホが一気に出現して進化したように今までならあり得なかったことも急速にあり得るようになってきています。
同じ物事を見ていても違うことを感じることもあります。
自分以外は違う環境で違う価値観を持って今まで過ごしていたのですから、当たり前といえば当たり前ですよね。
そもそもの「普通」の概念も多様化し、認め合えるようになってきた時代です。
周りと比べずに自分の価値観を信じていいのですよね。(それはそれで課題ですが)
自分と相手は別の人なので、相手の価値観ばかりに意識を向けないで自分の感じたことを優先することが価値観を信じるということですね。
誰かからの言葉や態度で機嫌を損ねた時は、事実を確認します。
例えば挨拶を無視されたと思っていても、声が届かなかったのかもしれない、プライベートで辛いことがあったのかもしれないなど相手の状況を客観的に見ることで、誤解だったとかしょうがないなど思えるようになってきます。
自分を責めない
仕事でミスした時など、「なんで自分はできないんだろう」と落ち込むことがあります。
新卒で仕事を始めたころ、よく落ち込んでいました。
仕事を覚えるまでに時間がかかってしまうタイプで、周囲から「遅い」とよく言われ自分の仕事のできなさによく落ち込んでいました。
ですが始めこそ覚えるまでに時間がかかりますが、それまでの経験から仕事を覚えてからは周囲から頼りにされること多いため、落ち込むたびに「大丈夫、できる」と自分に言ってあげていました。
実際に、人より多く迷った分、知識や柔軟さやつまずくポイントを知っていると感じる場面も多く出てきます。
入社2年目になったころには「これどうしたらいいかな?」と聞かれたり、「頼りになる」と言ってもらえる場面も増えてきました。
ですので「やっぱり自分はできないんだ」「最初から無理だったんだ」などすぐに自己否定する必要はありません。
自分のタイプを知って経験値を増やしていくと、少しづつできなかったこともできるようになってくると思います。
自分を褒めまくる
私は自分を良く褒めるようにしています。休日に少し早く目覚めることができれば「さすが自分!えらい!」と声掛けしています。
自分を褒めることを続けて、自分の頑張りを客観的に自分が認めてあげられるようになりました。
今まで見向きもしなかった自分の頑張りを知って、少しづつ自信が持てるようになりました。
仕事でミスしても自分自身が「頑張ったこと」今変わりありません。その頑張りを自分で全力で褒めてあげましょう。
褒めることは脳科学的に良いとされています。
それは相手を褒めるだけではなく自分で歯を褒めることに対しても言えます。褒めることで脳が活性化され前向きがやる気が出てきます。
それに大人になると「頑張ったこと」に対して、純粋に自分を褒めてくれる人は少なくなると思います。
目に見える結果・成果が出てから「すごい」など賞賛は頂けますが、まだ結果が出ていない頑張ったことに対しては褒められません。
だからこそ、まだ結果が出ていない頑張ったことに対しては、存分に自分を褒めてあげる必要があると思います。
感情を書きなぐる
「喜怒哀楽」の自分が持ってる感情を紙に書き殴りましょう。
私は辛いことや悲しいことがあった時ほどよく紙に殴り書きしています。この時だけは同一人物とは思えないほど筆圧も濃くなります。
殴り書きしながら泣くこともよくあります。ぼろぼろに泣きながら紙1枚では足りず、3~4枚と書き続けることもあります。
書いていくと気持ちがすっきりしてきます。また自分が思っていたことを客観的に見ることができます。
紙に書くときは誰も見てません。 下手な字でも書き殴りでも構いません。
普段決して口に出さないような言葉も紙にだけは書いて大丈夫です。
書いた紙は後日読み返せそうなら、少し保管して落ち着いたころに見返して内省に使っています。
でも怒りや悲しみの感情があまりにも強いときの紙は、見返してもその時の感情を思い出してしんどくなることもあるので書き終わった後にびりびりに破いて捨てます。
思い切り勢いよくしっかりと破きます。そこまでするとなぜかスッキリして気持ちの整理もついています。
よく寝てよく食べる
私も不機嫌な時、たいていのことは寝れば忘れます。許せるようになったり、建設的に対応を考えられたりします。
自分が不機嫌な時って疲れている時も多いです。
可能であれば寝る時間をまとめてしっかりとりましょう。
そして美味しいご飯をしっかり食べましょう。
私は不機嫌な時には、「甘いもの」か「野菜をたっぷり」食べることを心掛けています。
甘いものは見た目もかわいいものが多く癒されます。直感的に甘い=幸せという構図が成り立っている気がします。
お肉より野菜を多く食べる人は、冷静で落ち着いている人が多いといいます。野菜なら罪悪感なく思いっきり食べられます。
おしゃれなカフェに行ったり友人と話したりしていると時間もあっという間に過ぎるはずです。
ご褒美をあげる
普段頑張っている自分に対してご褒美をあげましょう。
私は1日中家で休むことも贅沢な時間の使い方だと思います。
全く予定を立てず映画が見たくなれば見る、ゴロゴロしたくなれば寝る、時間に縛られない過ごし方もしています。
普段忙しくしているからこそ、一見無駄・無益とも思える時間の過ごし方をして頭の中を空っぽにします。
休み終わったら、不思議とやる気がアップしていますよ。
ほかにも髪の毛のトリートメントやヘッドスパを受けに行ったり、買い物をしたりカフェに行ったり自分が楽しいと思えることをするのがいいですよ。
自分の機嫌を取りやすい環境を作る
不機嫌になった時の状況や気持ちをノートに書きとめておきましょう。
後から振り返ってみるとどういう時に自分は不機嫌になりやすいのか、また不機嫌になる原因を知ることができます。
不機嫌になる原因を知ることができたら、そもそも不機嫌にならない環境を作ることもできます。
私の場合は朝、服を選ぶのがプチストレスでした。
休日なら服を選ぶのは楽しいですが、平日の朝に服を選ぶとなかなか決まらずいつも焦っていました。
そこで服を固定化することにしました。服の組み合わせを5パターン作り、前日とかぶらなければそれでいいというルールにしました。
着る服はすでに決まってるので悩む時間もなくなり、朝に少し余裕を持てるようになりました。
自分の機嫌を取った方がいい理由
自分の機嫌は自分でとった方がいいのはなんとなく認識としてありますが、理由は2つあります。
不機嫌は人を嫌な気持ちにさせるから
過去にこちらのツイートがバズりました。
娘「…(ムスッ)」
私「あのさ自分の機嫌は自分で直すんだよ。
誰か私の機嫌直して!みたいな態度は人を嫌
な気持ちにさせるよ。でも君はラッキーだ、
なぜならこのことを今知ることができたか
ら。お母さんは気づくまで時間かかった。死
ぬまで自分の機嫌を直せない人もいるぞ」
娘「今知ってよかった…」
引用:j-castニュース
お母さんが教えは本当に素晴らしいですね。
自分の発言をそのまま相手にぶちまけると相手は疲れてしまいます。
言葉で言わなくても、日本人は特に共感力が高いと言われているので不機嫌を察知して嫌な気持ちになるのだと思います。
小さい子供だったらそれで大丈夫ですが、もう大人になってしまったので、 相手に自分の機嫌を察知してもらうのではなく、自分で自分の機嫌を取る必要があります。
何か相手の言動で不機嫌になってしまったのなら、感情をそのまま言うのではなく、伝え方を変える必要があります。
自分の機嫌を相手に依存していることになるから
相手の言動で一喜一憂、すぐ不機嫌になるというのは、自分ではなく相手を主体にして動いていることになります。
もちろん嬉しいことは素直に喜ぶものです。
ですが例えば恋愛の場合、相手の言動で一喜一憂しすぎてしまうのは、自分の主体性が薄れてしまっているのだと思います。
最初はいても喜んでくれるかもしれませんが、 長く続けていると「自分を持っていない」ように感じてしまい飽きられてしまう可能性もあります。
一途で素直な想いは素敵なのに、それはつらいですよね。
自分の機嫌を相手に依存しないことは、自分にとっても相手にとっても良く、建設的な関係を築くには大切なことです。
まとめ:自分の機嫌を取ることで建設的に上機嫌で過ごそう
大人になると自分の機嫌は自分で取らないといけなくなります。
それは周りの人への配慮だけではなく、何より自分自身のためになります。
大切な自分の時間と労力を、嫌なことにあてるのはすごくもったいない気がしてきます。
それはたとえ相手が100%悪い、環境のせいだったとしても、です。
言い返さない、我慢してやり過ごすという意味ではありません。
建設的に対処するために、まず自分の機嫌を整える必要がある、ということです。
自分の機嫌は相手に依存しない。どんな時もボールは自分が持っているようにしたいですね。
自分が上機嫌でいることで、自分の時間と労力を自分のために使っていくことができます。
特にHSPの私は、不機嫌な自分を放っておくと収拾がつかなくなるくらいずっと落ち込んでいるので、意識して自分はどう思っているかを観察しています。
いきなり完璧にするのは難しいですが、毎日心掛けることで少しずつ良い変化が現れると思っています。
自分の機嫌を相手に依存しない、自立した人に私もなっていきたいと思います。
コメント