転職の面接で不採用になると人間性を否定されたように感じ、落ち込みますよね。
でも必要以上に落ち込む必要はありません。
なぜならスキル不足や面接でうまく話せなかったなどの自分自身の理由以外に企業側の状況や理由もあるからです。
自分自身ができる面接対策をしたら、次の面接を受けていきましょう。

本記事では私の転職経験と、採用担当としての経験をもとに面接の振り返りと、企業側の理由をお伝えします。
転職の面接で不採用だからといって落ち込まなくていい理由
不採用を必要以上に落ち込む必要はありません。
なぜなら、自分ではどうにもならない不採用の理由もあるからです。
その理由は4つあります。
面接担当は採用のプロとは限らない
面接担当は採用のプロばかりではありません。
本当に必要なスキルを定義できていないこともあります。
私が受けた面接で「主体的に動く人」を採用基準にされている会社がありました。ですが、面接を受けていて「主体的に動く人」の基準が不明瞭と感じたことがあります。
話の途中で「上司と仕事を進めていた」と言ったとき、急に割り込んで「じゃあ、あなたは上司の指示に従っていつも仕事していたんですよね。」と決めつけて言われたことがあります。
おそらく面接担当の欲しい答えは「上司がいない環境で一人で何でもこなす人」と狭い意味だったのだと思います。上司と相談しながら進めていたと伝えた瞬間に「主体性がない人」と判断されたのでしょう。
主体性は上司がいる環境でも存分に発揮できます。例えばある提案をした時、上司や他部署を巻き込んで進めていくことは主体的な行動です。
このように面接担当側が「何をもって主体的というのか」まで掘り下げられていないというケースもあります。
採用基準があいまいだったり、スキルを正しく推し量れていないといったケースもあります。
求めているスキルは企業によって違う
もしスキル不足で不採用になったとしても、企業によって求めているスキルは様々です。
特に中途採用の場合、入社後にしてほしい業務が明確なことが多いです。
そのポジションで特定の技術力が必要な場合や同僚や取引先との関係を想像して合否を出すことがあります。
実際に私の転職活動中の求人の募集条件に「イラストレーター・フォトショップを使える方」とありました。なぜかというと前任の方がイラストレーター・フォトショップを使って社内報を作っていたからでした。
会社規模や内容もありますので一概には言えませんが、最近はパワーポイントやエクセルでもクオリティ高く作れるものです。
イラストレーターは扱えなくてもパワーポイントは扱える方は多くいるかもしれません。まさに前任の方のスキルに引きずられて採用を行っているケースでした。
その企業の環境ではスキル不足という回答だったとしても、別の企業では十二分に魅力的なスキルを持っていることも十分にあります。
社風に合わない
魅力的な人柄かつスキルを持っている方でも、社風や職場の雰囲気に合わないと思われたら不採用になるケースもあります。
私もいち採用担当の立場で、職場の雰囲気に合わないと感じ不採用にすることもあります。(えらそうに聞こえたら申し訳ございません。一企業の採用担当はこういう考え方する人もいるんだ、くらいに捉えていただけると幸いです。)
その時の採用したい人物像としては、先輩の補助をお願いできる方でした。職場も落ち着いた雰囲気なので、一般的には良いとされている活発で元気な方は今回の人物像からは外れていました。
実際に面接に来られたのは、明るく活発なイメージの方です。前職ではとてもバリバリ営業をされており、自分で何でもしたいという方でした。面接での受け答えもしっかりしており、別企業ならすぐに内定を頂けそうなしっかりした方でした。
ですが不採用にしていました。理由は職場の雰囲気に合わないことと、仕事内容に物足りなさを感じ早期離職する可能性が高いと判断したためです。
その時採用にした方は、前職でも事務業務をしており、落ち着いて周りとの雰囲気を大切にする協調性のある方を採用することになりました。
スポーツでも全員がゴールを決める花形選手ではありません。リーダー、司令塔、攻め、守り、キーパーなど様々な役割を合わせて一つのチームとして成り立ちます。
職場もそうです。今いる方との相性をみてチーム全体で最大限の力が発揮できるように採用を行います。
ですので、不採用となっても落ち込む必要はありません。その時その職場そのチームでは合わなかっただけです。
一方別の会社ではあなたの人となりこそ採用したい!と思われるところがあるかもしれません。
面接担当の個人的な理由で不採用になることもある
面接担当の主観で「なんとなく合わない」と一方的な理由だってあります。
私の面接を受けた経験ですが、年齢の近い現場担当の方の面接を受けたことがあります。志望動機を伝えた際、伏し目がちに「これ以上ライバルはいらない」というひとりごとを聞いたことがあります。
きっとその面接担当はライバルが多い現場で大変な思いをされているのでしょう。が、わざわざ面接の場で言わなくても…。

ここまで正直な本心をぶつけられて驚きました。。笑
表面的には伝えられない理由ですが、スキルや人柄以前に「自分のポジションが脅かされそう」という個人的な理由なこともあります。
転職の面接で不採用だった時、自分自身の面接も振り返る
自分ではどうにもならない不採用の理由もありますが、次の面接の前に一度自分自身の面接も振り返ってみましょう。もしかしから見直す点があるかもしれません。
もし十分にアピールできていないまま不採用となっていれば、とてももったいないことです。改善すれば面接の合格率も上がります。
面接でアピールできていたか
上手く話せなかった、など自分の魅力を十分に伝えられていなかった可能性があります。
緊張して話せなかったかもしれません。
また、志望理由や自分のやりたいことがあいまいで面接時に伝えられたかったとすればもったいないことです。

面接前にきちんと事前準備をしているか確認しましょう。
質問の意図とはずれた回答をしていないか
面接担当が求める答えに対して回答しきれていない場合があります。
例えば、転職する理由を聞かれているのに前職の不満を伝えていた、などです。

解決策として、「自分の話したい事」より「相手が聞きたいこと」を話すことを心掛けるとよいでしょう。
転職の面接で不採用でも必要以上に落ち込まず、次の面接を受けよう
様々な理由をお伝えしてきましたが、面接はセンター試験のように一律の採用基準があるものではありません。
企業や面接担当によっても採用基準は大きく異なるので不採用だからといって、人間性やスキル不足しているということではありません。
自分自身の原因ではない理由で不採用になることだってあります。
そもそも、よくわからない理由で不採用にする企業で働きたくないですよね。
ですので必要以上に落ち込まず、面接の振り返りと次回の対策を考えたら、次の面接を受けていきましょう。
「ぜひあなたを採用したい」と迎え入れてくれる企業も多くあります。
大丈夫です。
私も就職難の時代に面接をたくさん受け、たくさんの不採用をもらい何度もうつになるんじゃないかというくらい落ち込みました。ですが、面接を受けるたびに今回書いたような面接担当の意図をつかめるようになってきました。この経験が採用担当として役に立っていることも多くあります。
「面接を受けた」経験、私は無駄にはならなかったですよ。
大丈夫です。「なんとかなる」ものです。「なんとかなる」と思えばなんとかなっていきます。
必要以上に落ち込んだり考えすぎると、面接でもその雰囲気は伝わってしまいます。落ち込むくらい考えているのだから、十分なほど頑張っているのだと思います。
そういう時は逆に考えすぎないことが良かったりします。少し気分転換でもしましょう。
気分転換ができたら、「結果」を意識して行動を再開しましょう。
結果にたどり着くためには意思と行動が必要です。大丈夫です!

転職活動がうまくいくことを心から願っています。
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