面接を前に退職理由が思いつかないことありますよね。
本当は退職理由はあるけど伝え方が思いつかないのだと思います。
本記事では一採用担当から見た退職理由が思いつかないときの対処法と回答例をお伝えします。
☑この記事の信頼性
面接で言う退職理由は「あるけど」思いつかない
誰もが退職理由を持っています。
わかりやすい誰もが納得する素敵な理由でもないし、「家族のため」、「キャリアアップのため」など堂々と言えるわけではないから「あるけど」思いつかないのだと思います。
また良い理由ではない場合、退職理由をそのまま正直に伝えたら面接で落とされそうですよね。
でも基本は、少し工夫すればそのままをお伝えして大丈夫です。
面接で言う退職理由が思いつかない場合の理由の組み立て方
退職理由は以下の4つの項目を順番に埋めていくことで組み立てられます。
その4つは以下となります。
退職理由を伝えるとき、以下の3つのポイントを意識しましょう。
次の項目から解答例3つを交えてお伝えします。
面接で言う退職理由が思いつかない場合の回答例
では実際に組み立て方法を使って3つの回答例を見ていきましょう。
以下の回答例は実際に私が面接で聞いた理由をもとにしており、私も一採用担当として納得できる理由になっています。
そのままを伝えると伝え方が思いつかないものばかりですが、言い方を変えるだけで内容曲げずに伝えることができます。
もちろん回答例の内容はそのまま使うのではなく、ひとつの例として見ていただき、自分自身の状況に置き換えて回答を行ってくださいね。
人間関係
上司のパワハラや同僚との人間関係が原因の場合、そのまま言うとネガティブに感じてしまい伝えづらいですよね。
前職の状況:前職では上司1名、同僚1名、私の3名の職場でした。元々会話の少ない環境で個人プレーを行う雰囲気でした。
自分がどう感じたか:個人で成果を上げることも大事なことだと思いますが、私はもっとチームで協力して仕事を行う環境がいいと思いました。
解決するための行動:率先して話しかけたり、自分も個人で成果を出そうとしましたが、状況は変わりませんでした。
今後どうしていきたいか:今後はよりチームで協力して成果を出す仕事がしたいと思い転職することにいたしました。
前職の環境は感情的にならないように伝え、自分が今後どのような環境を望んでいるかを重点的にお伝えするようにしましょう。
休日が少ない・残業が多い
基本そのまま伝えていいです。
休日をしっかりとれる環境を作ってプライベートの時間に充てたいというのは、そのままで立派な理由です。
前職の状況:前職は休日出勤も残業も多い環境でした。
自分がどう感じたか:やりがいもありましたが、体力的には辛く、平日は帰って寝るだけでプライベートの時間を持つことができませんでした。
解決のための行動できるか:会社として休日出勤も残業も当たり前の状況で、上司も同じ環境で働いている中相談も難しい状況でした。
今後はどうしていきたいか:今は体力的に問題はなくても5年10年先を考えたとき、同じ仕事を続けていけないと思い、休日をしっかりとりプライベートの時間も持てる環境に転職したいと思いました。
休みがなかった状況と合わせて、仕事をしっかりこなしていたことも伝えるようにしましょう。
体調不良
体調不良が理由の場合、今は元気で仕事への意欲があるかを面接担当は見ています。
伝える声のトーンや表情を意識して、今は元気であることを伝えましょう。
前職の状況:退職をする数ヶ月前から体調を崩し休みがちになりました。職場の方も心配してくれていましたが、度重なる早朝出勤で体力が持たなくなり、これ以上続けられなくなりました。
自分がどう感じたか:仕事にやりがいを感じていたので、とても残念に思います。
解決のための行動できるか:早朝出勤のある職種から、本部の事務職への異動も遠方のためできず、退職せざるをえなかったです。
今後はどうしていきたいか:また現在は休んで心身ともに回復しています。この経験から体調管理の大切さを痛感しました。今後は家から通勤出来る範囲で内勤事務職として仕事がしたいと思っています。
辛い経験を引きずっておらず、現在は回復していること、仕事への意欲を持っていることをしっかり伝えるようにしましょう。
面接担当が退職理由を聞く理由は二つ
理由を知ることで、面接担当の意図に沿った回答ができるようになります。
面接担当が退職理由を聞く理由は2つあります。実際に私も下記の2つを知りたくて質問をしていました。
人間性を知りたいから
退職理由は人それぞれで当然です。
前職の会社、職場の雰囲気や担当していた仕事内容、入社年数はバラバラだからです。
ですから自分が感じた退職理由は基本そのままお伝えして大丈夫です。
面接担当は、何に対して嫌と感じたのか、どのような考え方をするのか、人となりを知りたいから質問します。
例えば、前職で残業が多く家族との時間が取れなかったから退職したいという理由だった場合、家族を大切にする人・環境を整えるために自ら動ける人という印象を受けます。
また退職理由は、「あの人のせいで・・」など、人のせいにした理由でないかも見ています。
私も一採用担当として面接のときに「上司のパワハラがあって…」と退職理由を聞いたことがあります。
短い面接時間では本当に上司のパワハラだったのか、その人が必要以上に辛く感じているだけなのか背景が分かりませんでした。
いくつか質問をして掘り下げて聞いてみても、その人の主観的な内容がどうしても含まれているため、本当のところは分かりません。
また退職理由だけを時間をかけて聞くわけにもいかないので、残念ながら理解することができませんでした。
辛い退職理由だったとしても、悪口にならないように注意しましょう。
同様の理由で早期離職の可能性はないか確かめたいから
面接担当として採用した方が早期離職してしまうのはとても悲しいことですし、会社の損失にもなってしまいます。
ですので面接の段階で早期離職の可能性はないか、退職理由を聞いて確認をしています。
たとえば退職理由が「仕事量が多かったため」だった場合、本当に前職での仕事量が多い環境だったのか、もしくは業務量は多くなく、すぐに辛いと値を上げる人物なのかを見極めようとします。
入社してもすぐに同様の理由で早期離職しないか、職場にミスマッチではないかを確かめています。
面接を受ける側としては、もし退職理由でネガティブな理由を伝える場合は長期終業できることを合わせて伝えると面接担当も安心できます。
面接で言う退職理由が思いつかない場合でも嘘もネガティブなこともは言わない
面接はわずか1時間程度で終わります。
その短い時間ですべての印象が決まってしまいます。そのためネガティブなことは伝えないほうがいいです。
ネガティブなことを言ってしまうと、面接担当はずっとその印象を引きずって選考をすることになります。
ネガティブな理由は言い換えることができます。その方法はこのあとお伝えします。
また嘘も言わなでおきましょう。
面接担当はその人が嘘を言った時の表情やわずかな雰囲気の変化を見て嘘だとなんとなくわかってしまいます。
違和感を感じてするどい質問を受け自分が困ることになります。またその時にばれなくても、面接後、ひいては入社後に嘘がばれる可能性もあります。
後々のことを考えて嘘は言わないでおきましょう。
思ってもないのに無理やり「キャリアアップ」「キャリアチェンジ」を理由に出さなくて大丈夫ですよ。
まとめ:面接で言う退職理由は思いつかないのではなく、伝え方を変えることで解決する
退職理由は「あるけどそのまま伝えていいか分からない」ものです。
ですが、ネガティブにならないように注意し、前向きな意欲を伝えるようにすれば基本そのまま伝えて大丈夫です。
退職に至るまでの背景は人それぞれだからです。
また伝えるときは表情や声のトーンも意識して、気持ち明るくするようにしましょう。
そして面接は短い時間しかないので、経緯の要点を絞って分かりやすく伝える準備は必要です。
面接前に自分自身の退職理由を整理しておきましょう。
この記事が、望む環境に転職できるよう力になれば幸いです。
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