自分のことは、近くにいるのによく分からないものですよね。
客観的に見れたほうがいいのか?ー答えはいい、です。
人は、ひとつのことに固執すると、それがなくなった時弱くなります。
客観性は自分の主観以外に複数の視点を持つことになります。もし辛いことが起こっても打たれ強くなり、複数の視点があるので回避できるスキルも高くなります。
客観的に自分を見ることは、自分自身をより良い方向へ軌道修正するスキルだと思っています。
また自分自身への理解が深まり、良い面はもちろん、意外な面も嫌な面も受け入れることで自己肯定感が高まります。
なぜ客観的に自分を見るのが良いのか?
冒頭でほぼ書いてしまいましたが、改めて客観的に自分を見ると良いことは2つがあります。
自分以外の視点に立って考えることができるようになる
例えば仕事で営業職はお客様の立場に立って、商品を提案していきます。
自社で一番押したいポイントを一方的に話していては、なかなか成約にはつながりません。
お客様の視点に立つことで、お客様が困っていることは何か、自社の商品を使うことで得られるメリットもしくはデメリットはあるのか、予算は適切なのか、使い方は分かりやすいのか、継続的に使っていけるのか、など様々な疑問を想像することができます。
その悩みを聞き出しながら、お客様にとってメリットになるところを一つ一つ埋めていくように伝えると納得していただきやすくなります。
仕事の例で書きましたが、主観だけでは分からなかったチャンスを見つけることができるようになります。
感情をコントロールできるようになる
例えば同僚に「おはよう」挨拶したのに、返事もせずすっと離れていったとします。
こちらも「無視された?なんか悪いことした?」と考えてしまいます。
同僚の視点にたつと、もしかしたら返事が聞こえなかったのかもしれない、何かとても辛いことがあったのかもしれない、話しかけるタイミングが悪かったのかもしれないと考えることができます。
コントロールというよりかは、「怒るまでもなかった」と気づけるようになります。
自分の感情だけでなく、相手の状況や感情も思いを馳せることができます。それは思いやりにもつながってきます。
客観性は優しい世界には必要なものなのですね。
優しい世界がいいです。優しい世界を望みます。
客観的に自分を見る方法
客観的に自分を見るためにどうすれば良いのかを4点お伝えします。
日記・メモを書く
日々自分が感じていることを普段から日記やメモに書いておき、後で振り返ります。
私は一日一ページ思いついたことをただ書き留めています。
思ったことをそのままノートに書くので前後の文脈がなかったり、唐突に別の話題に移ることもよくあります。
3日や一週間経った時に振り返ってみると、内容も少し忘れているのでその時自分がどう思ってたか客観的に見ることができるようになっています。
もう一つおすすめの方法は A4用紙1枚に一つのテーマを1分間で書ききるというものです。
「ゼロ秒思考」という本に書かれている方法で、1分しかないので考える時間がありません。
思いついたことをそのまま書き出していきます。
私はこの方法を3ヶ月ほど毎日続けてみましたが、最初はとても1分では時間が足りずかけませんでしたが、続けていくと型を体が覚えるので書きたいことを1分で書けるようになっていきます。
短い時間で考えることに慣れていくので決断力も少し上がったと思います。
自分との対話で深堀する
自分の考えを増やされていく方法です。先ほどお伝えした日記・メモを書く方法と近いのですがこちらは時間をもう少し取って考えていきます。
例えば、私は以前、漠然と「仕事が辛い」と思っていました。
そのときに「なぜ」「なぜ」を繰り返して問いかけをしました。
仕事が辛い→「なぜ仕事が辛いと思うのか」
仕事が辛いと思うのは業務量が多いから→「なぜ業務量が多いのか」
上司や同僚からの依頼をよく引き受けてしまうから→「なぜよく引き受けてしまうのか」
上司も同僚も仕事が大変そうだし、いい人でいたいから→「なぜいい人でいたいのか」
いい人だと周りが優しくしてくれそうだから
私は自分との対話を繰り返すことで、仕事が辛いそもそもの原因が「他人の目を気にする自分」を強く持っていたからだと気づきました。
この時の私の答えは、他人の目を気にするよりももっと自分を優先させていい、ということと自分の状況を周りに話してみるという結論に至りました。
動画をとる
自分自身も動画で撮ってみるのもとてもオススメの方法です。
動画の中でもさらに早送りの動画を撮ることができるタイムラプスがおすすめです。
タイムラプスとは?
低速度撮影ともいわれ、低速度撮影とは高速度撮影とは逆にカメラの回転速度を低くして、撮影するコマ数を24枚/秒より少なくして撮影する技法。一般的にはコマ落としなどと言われている。スピード感ある効果が出るため、決闘や戦闘のシーン、追跡のシーンなどで用いられることがある。
よく家でパソコンで作業するときによくタイムラプスをとっています。
撮影中は最初はカメラを意識してしまいますが、1時間2時間と長時間になってくると作業に集中して全く気にならなくなります。
作業が終わって見返すと、意外と大した作業してなかったんだなとか、反対にすごい集中して頑張ってるなあと少し離れた視点で見ることができます。
一度もやったことない方は是非やってみてください。想像以上に自分が思っている自分とのギャップに気づけます。
姿勢が良くない自分も分かってしまいます。もっと姿勢良いと思ってました。これも想像以上の発見。。
スマホで撮影すると作業中はスマホを触れなくなるので、強制的に作業に集中するしかない環境になるのもいいですね。
友人や同僚に聞く
客観的な視点で見るには、第三者に聞いてみることが一番手っ取り早いです。
時間や状況が許せば聞いてみましょう。
その時の注意点として、聞いた自分像がネガティブなものであれば全てを受け入れる必要ないということです。
なぜならそのネガティブな自分像が行動を制限するブロックになりかねないからです。
自分自身が自分を客観的に見てどう思うのか、をベースに第三者から頂いた意見を参考にしましょう。
客観的に自分を見て見えてきたもの
上記でご紹介した4つの方法を私なりにあれこれ試して、感じたこと分かったことが2つありました。
感情がコントロールできるようになった
上記でも書きましたが、実感としてコントロールできるようになったと感じます。
自分自身の感情を感じてる自分から、一歩離れたところで見ることで怒りを感じてもすぐに冷静になれるようになりました。
気分が落ち込んだとしても「~かもしれない」と思うことで変に同じことをぐるぐる考えることがなくなりました。
不安をぐるぐる考えなくなり、今まで答えのない考えに時間を使っていたことにも気づきました。
自分の矛盾点がわかるようになった
自分の思いと行動が一致してない自分に気づくことが出来ました。
以前、転職したいという思いに対して、全然応募してない自分がいました。
その時応募していない自分を責めるのではなく、「本当に転職したいのか」、「なぜやる気が出ないのか」理由を冷静に考えることができました。
結果、私がキャパシティが少ないので在職中に面接の準備をすることに相当なプレッシャーがあったから応募もしていませんでした。
当時リスクはありましたが、退職後に時間ができて集中して選考を受けることで解決しました。
まとめ:客観的に自分を見てうまく自分を導く
客観的に自分を見ることで、自分の自分自身に対する認識のズレを気づくようになります。
この気づきは、自分の人生をより良い方向に導くものだと思っています。
客観的に自分を見ることは、自分自身をより良い方向へ軌道修正するスキルなのです。
自分が冷静になることによって自分の行動を本当に望むところへ軌道修正したり、ゴールに対しての道順を正確に作れるようになります。
自分自身を客観的に見ることは思い立ってすぐできるものではないと思っています。
日記を書いたり、このとき相手の立場から見たらどうなんだろうと普段から考えるなど日々の積み重ねで、より精度の高い客観性をもつことができます。
自分自身を客観的に見ることで、より素敵な未来になることを願っています!
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